★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 知っておきたい年金のはなし 第262号 2011年1月24日発行 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 新刊「年金1年生」は全国の書店で発売中です。 この本は物語です。 どこにでもいる夫婦のお話です。 次はどうなるのだろうと、お話を読む感覚で、読み進むことができます。 「年金のことはまったくわからない私にも、すらすら読めるね」という感想をいただきました。 そうです。だって、1年生ですもの。 アマゾン:下記サイトから、「年金1年生」で検索してください。 http://www.amazon.co.jp/ 図書館でリクエストして読んでいただくという方法もいいかも! さて、4月からの国民年金保険料が15,020円となります。 80円下がります。 80円ぐらい下がってもうれしくないけれど・・・ なぜ、下がることになったのでしょうか。 …………………………………………………………………………………………… 第262号 国民年金保険料が下がる ★★★ 私たちの生活がきびしいから? ★★★ …………………………………………………………………………………………… 夫婦で喫茶店を営む鮎子さんは、コーヒー豆の値上がりに苦しい思いです。 ランチ時には、小さなお店がいっぱいになるのですが、近所に、安価なお弁当屋さんが増えてきたので、苦戦しています。 これ以上、値上げはできません。 鮎子さんの悩みは、国民健康保険や国民年金保険料の負担。 上げる一方で、なんとかしてほしいと思います。 夫婦2人分でどれだけ支払っていることか。 将来困るといけないからと、苦しいときも年金の保険料を払ってきました。 そんなとき、4月からの保険料が下がると聞きました。 生活が苦しい国民のことを考えて下げるのかなあと思いましたが、そんなことってありますか? ●国民年金保険料 国民年金保険料は、平成16年の法改正で、毎年280円上げていくことになりました。 ●ほんとうに280円? これまで、保険料の上がり幅は280円とは限りませんでした。 実際の保険料は、平成16年度の法改正で決めた価格に、賃金や物価の変動率を掛けて計算するのです。 だから、280円上げるといっても、実際の上がり幅は上下することになります。 ●平成23年度は? 本来の23年度の保険料は、15,260円です。 これを複雑な計算式に当てはめて、実際の保険料を計算します。 ●改定率で計算する 計算苦手という方は、ここは飛ばしてください。 15,260円×改定率0.984=15,020円 現在の15,100円より80円下がることになります。 ●何が原因? 平成21年の大幅な物価の下落が今になって影響しています。 ほんとは280円上げているのだけれど、結果としては下がってしまうという、なんとも複雑なことになっています。 ●保険料が下がって、問題ないの? 年金財政への大きな影響はないと言われています。 年金額も下げるからです。 ●年金額が下がるの? 正式に決まっていませんが、下がる予定です。 まもなく、発表があるでしょう。 ●それでは厚生年金保険料率も下がるの? これは下がりません。 9月分から上がります。 ついでに、健康保険料率、介護保険料率も上がりますよ。 国民健康保険料では、上限も上がります。 …………………………………………………………………………………………… 国民年金保険料を下げるのは、きびしい生活への配慮ではないのです。 計算式に当てはめたら、こうなったということです。 少しでも保険料を節約したい人は、口座振替による前納がお得です。 今ならまにあいますので、手続きをしておきましょう。 1年分まとめて納付するのは大変ですが、少しお得になります。 それより、年金額が下がる方が問題ですね。 もともと少ない年金がもっと少なくなって、ぎりぎりで生活している人にとっては、きびしい話です。 …………………………………………………………………………………………… ■□■ 書籍のご案内 ■□■ 「年金1年生」 菅野美和子著 全国の書店で発売中! 主婦の友社発行 定価1,470円(税込) 書店等でお求めになれない方、また10冊以上まとめてご購入いただける方は、著者までご連絡ください。miwa-ss@nifty.com このほか、3作の著書があります。 ★1 ねんきん定期便の読み方をマスターしたい場合は 「ねんきん定期便がよくわかる本」株式会社BKC 定価1260円(税込) ★2 年金の基本について、わかりやすい本を読みたいという場合は 「年金、もっと知りたいな。」株式会社BKC 定価1,470円(税込) いずれも、アマゾンで購入できます。書名で検索してください。 http://www.amazon.co.jp/ ★3 夫婦の年金など「夫婦」をテーマにした年金について知りたいという場合は 「妻も年金 夫の年金」株式会社日本生活設計 定価1,470円 現在、書店では取り扱っておりません。著者が在庫を持っておりますので、著者よりお届けいたします 4冊(あるいは3冊など)まとめてご購入いただくこともできます。 著者までご連絡ください。(セット購入は送料サービス) |