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バツイチFPのおしゃべりライフプラン 第11号 2005年10月18日発行

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こんにちは。
「バツはやがてマルになる」がこのメルマガのメインテーマですが、
「マルになった人はいいよね。バツのままでいることもあるよ」
という感想も返ってきました。

バツかマルか、それは結局自分で決めることなんだと思います。
まわりからはバツにみえても、自分でマルがつけられればいいし、まわりからはマルにみえても、自分でマルだと思えないと何にもならないでしょうね。

苦しいことがあってもいつかはきっとマルにしてみせる!という気持ちなのですよ。
これは結婚や離婚に限ったことではありません。仕事もそうです。
やりはじめた仕事が最初からうまくいくとは限りません。でも、きっとマルにしてみせようということなのですね。

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「バツ」はやがて「マル」になる!

きっとマルにしてみせよう!

今年9月号で廃刊になった九州の情報誌「モンタン」。マネーエッセイを3人のファイナンシャルプランナーで担当してきましたが、「家は買うもの? 借りるもの?」というエッセイを書いたことがあります。 2軒の家を買い、2軒とも自分のものにならなかった人の話です。

私も、自分自身のことになると、家は荷物になる、無理して買う必要はないと思っていました。

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家は買うもの? 借りるもの?

家は「荷物」になる・・・
やはり、バツイチ体験があるからでしょうね。

離婚するときに、ローン付きの家があったりすると、それこそ大変なことになります。売ってもまだローンが残ることもよくある話。そうなれば、家のために離婚できません。

「離婚するかもしれないから、ずっと賃貸でいいの」という人もいます。
それはそれで正解です。

家を持つということは、自由に身動きできなくなるというリスクがあります。
離婚ではなくても、買ったあとで転勤になってしまい、すぐに家の借り手もみつからず、ローンの負担が重いということもあります。

住宅の展示場やマンションのモデルルームに見学に行くと、たいてい、家賃は永遠に続くが、ローンは終わりがくる、購入したほうが得だと言われます。

それは間違いではありませんが、そういう説明をする営業の方には、私は引いてしまいます。

家を買うか、借りるか、どちらにも、メリット、デメリットがあります。どちらを選んでもリスクがあります。結局、自分自身が何を選ぶかということです。
また、リスクに対してどれだけ備えられるかということです。

我が家は、賃貸マンションです。

入居時はこれで十分と思っていましたが、状況も変化し、とても狭い家になりました。
3DKの一部屋を仕事部屋(事務所)にしたので、実質2DKです。
「これじゃあ、お客さんはよべないよね」と、みんなに言われます。そのとおり。

賃貸物件を探していましたが、希望する条件では、少なくとも12〜13万円ぐらいの家賃になります。

とにかく、仕事の都合があるので、電話番号が変わらない地域、そして、今より都心に近いところ、交通の便のいいところ4LDKはほしい、なおかつ、お金はそんなにかけられないと、あれこれ条件をつけていました。

結局、条件にあう物件があったので購入することにしましたが、持ち家リスクにどう対応していくかです。

転勤や仕事の都合でこの土地を離れるかもしれないということはないでしょう。

離婚するかもしれないというリスク。これも、もうないはず・・・
離婚には結婚よりもエネルギーが必要です。

ローンをかかえるというリスク。

ローンの契約者である夫が先に死亡すれば、ローンはなくなるし、生命保険も入るし、私は遺族厚生年金ももらえるし、問題ないようです。
事実婚であっても、遺族厚生年金はもらえるのです。

私が先に死亡すれば大問題です。ローンはなくならないし、共働きで設定している返済計画なので、ひとりで返済していくのはきびしいでしょう。

私の生命保険で返済するしかないけれど、法律上の配偶者ではないので、税金の問題など、これはかなり不利です。

年金にしても、夫は遺族年金をもらえないし、国民年金からのわずかな死亡一時金しかありません。
とにかく、ローンが終わるまでは死ぬことができないということですね。

まだまだ問題はあります。

頭金をどのくらいにするか。
あるだけ資金を使ってしまうと、手持ち資金不足になります。まとまったお金が必要になると、たちまち困ります。これも考えに入れておかないといけません。

ローンはできるだけ少なくということは間違いではないのですが、あるだけのお金を頭金に出してしまうのがいいということではないのです。

名義をどうするか、遺言はどう書いたらよいのか、これからです。
法律婚の場合ならそんなに悩まなくてもいいのですが、事実婚はそうはいきません。
第3号被保険者になれても、法定相続人にはなれないのですからね。

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モデルルームの見学にいくと、小さな子どものいる若い夫婦が目立ちます。
あんなに子どもが小さくて、こんなに大きな買物をして大丈夫? これからのライフプランは考えているの?と、人ことながら心配になります。

やっぱり、ライフプランをたてることが、すべての出発点ですね。
その中できちんとリスクを把握しておくこと。できるだけ、そのリスクに備えられるような計画をしておくことだと思います。

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発行人: すがのみわこ
WEB: http://homepage2.nifty.com/miming2/fp
メール: miwa-ss@nifty.com
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