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バツイチFPのおしゃべりライフプラン 第13号 2006年1月5日発行

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新年おめでとうございます。
バツイチFPのおしゃべりライフプラン、ちょっとお休みがちになってしまっていますが、定期発行めざしますので、今年もよろしくお願いします。
「仕事のできる人は仕事が早い」
いろいろな人をみていてそう思います。
昨年は忙しいばかりの1年でしたが、「仕事のできる人は仕事が早い」と思われるような仕事ぶりをめざし、「頭」で仕事をしたいと思っています。
とはいっても、お正月から引越しの準備があり、こうなると身体が勝負なんですよ・・・

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「バツ」はやがて「マル」になる!
二重丸をめざして

先日、バツ組の忘年会をしました。私が「バツ」で悩んでいたころから参加しているグループです。
もちろん、全員バツ体験を持つのですが、今回の忘年会では、2人が結婚宣言しました。
今度こそは幸せになれそうだと思える人に出会ったとのこと。
結婚だけが「マル」だとは思いませんが、再び、いっしょに暮らせる人と出会えることはほんとにすばらしいことだと思います。おめでとう!
バツが二重丸になるかもしれませんね。
忘年会で、バツイチで住宅を購入するのは、とても大変だという話が出ました。そうですね。こういう話はよく聞きます。
私の場合は再婚したからこそ家を買うことができたと思っていますが、事実婚であるということが、思わぬところで影響してきました。
今回は住宅購入レポートです。

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住宅購入 事実婚の光と影

まず、家を買うには、お金のほかに、何かと時間がかかるものです。
入居開始2ヶ月ほど前になると、手続きが始まります。
ローン申し込みの書類を準備しなくてはなりません。現金一括払いで家を買う人もいますが、私の場合はとてもとても・・・

我が家は、お金をふたりで出しますので、名義は共有にします。
私が会社員であれば「源泉徴収票」を出すだけでローンの審査も簡単なのでしょうけれど、自営業なので、確定申告書の写しや所得証明書だけでは足りず、税務署へ納税証明書を取りに行きました。

頭金は私が出して、夫がローンを組むということにしました。
なんといっても銀行からローンを借りるのに、会社員であるということはは強みです。
多少給料が少ないといっても、会社への信用があるからでしょうか。

私は連帯債務者ということになっていました。
「住宅取得控除もふたりで受けられますよ」と説明を受けたのですが、「事実婚」では無理でした。

住宅取得控除をふたりで利用できるローンの組み方もあるのですが、諸事情でそれはむずかしく、結局、夫がローンを組み、事実婚である妻は「連帯債務者」ではなく、「連帯保証人」となります。住宅取得控除を受けるのは夫だけ。
私が住宅取得控除を受けないという「念書」まで書きました。
法律上の夫婦ならこういったことはないのでしょうけれど、やっぱり、不都合なことが出てきますね。

ローンを借りている夫が死亡すれば、ローンはなくなるし、私は遺族厚生年金をもらえます。年金では事実婚だからといって不利益はありません。
もし、私が死亡すれば、ローンはなくならないし、夫は遺族年金ももらえません。
ということは、私が先に死ねないということなんですね。

私が先に死ぬことへの備えが必要です。
私が死亡したら、生命保険からの死亡保険金があります。
この死亡保険金で、ローンを返すしかないなと思います。
しかし、また、これがむずかしい。

法律上の夫であれば問題ないのですが、事実婚では、税法上の配偶者とはみなしません。
子どもを受取人にすれは死亡保険金に非課税枠がありますが、それで夫の持分であるローンを返済すると、子どもから夫への贈与とみなされるし、事実婚の夫が死亡保険を受け取ると、税法上の優遇措置はありません。
家の名義も共有にしていますが、夫が死亡しても私は法定相続人ではありません。
となると、また、ややこしいことになります。

私が死亡しても、家は夫と子どもたちのものになり、その後夫が死亡したら、また、ややこしいことになります。
マンション購入と同時にお互いに遺言状を書くことも必要です。

もし、あと数ヶ月の命なんて宣告されたら、そのときは、法律婚にしようかとも思います。
あと数ヶ月の命であれば、そのときだけ、自分の名前が変わってもいいかなあ。そして、万が一元気になったら、またペーパー離婚して、元の名前にもどすってことにしましょうか。
こういう対策は、突然死亡したら、何の役にも立ちませんが。

こんなふうにみていくと、事実婚にはデメリットがあります。
家という持ち物ができると、事実婚の不都合さを感じます。
しかし、だからといって、法律婚にするつもりはありません。やはり、お互いに名前が変わると困るのです。
夫婦別姓が選択できれば、何の問題もないのですが、なかなか実現しそうにないですね。

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発行人: すがのみわこ
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