================================================================================== バツイチFPのおしゃべりライフプラン 第18号 2006年10月16日発行 =================================================================================== こんにちは。 こちらは、毎日秋晴れ、気持ちのいい季節ですね。 毎月、1回ほどのペースで、このメルマガも続けていきたいと思いますので、よろしく! ………………………………………………………………………………………………………… 「バツ」はやがて「マル」になる! 年金分割は2重マルにはなりません 2007年4月を前に、「離婚と年金」が話題になってきます。 離婚時の年金分割は女性が待ち望んだ制度のようにいわれますが、それほど、期待できるものではありません。 年金はないよりあるほうがいいのですが、それだけで暮らしは成り立ちません。 離婚と年金についてもっと詳しく知りたいかたは、11月中旬発行予定の「妻も年金 夫の年金」を読んでくださいね。私の2作目です。(株式会社企業年金研究所から発行) ………………………………………………………………………………………………………… 結婚リスク バツイチのA子さんは、小学生の娘とふたりで生活していました。 仕事先での出会いがあって、再婚することになりました。 彼はちょっとおとなしいけれどまじめな人だし、娘をかわいがってくれるので、いっしょに暮らす決心をしました。 彼のアパートへ移り、しばらくして、妊娠していることがわかりました。 まだ、入籍はしていません。子どもができたことで、早く入籍したいと彼に話すと、彼の親が反対しているとわかりました。 親ばかりではなく、彼の兄弟も、この結婚には反対しています。 しかし、いっしょに暮らすことはふたりで決めたことなので、「早く入籍しよう」とA子さんは彼に言います。ところが、彼は、周囲の反対に迷っているのか、はっきりしません。 彼にとっても、妊娠は想定外のことだったようで、A子さんが働けなくなることで、経済的な心配が出てきました。 彼には、迷いが生じていました。共働きであればよかったのですが、ひとりの収入で、親子4人は生活していけないと、この結婚に迷いが出てきたのです。 今さらそんなことを言われてもと、A子さんは困っています。 確かに無責任なことです。そんな男性なら結婚しないほうがいいのでしょうけれど、妊娠しているA子さん、不安でたまりません。 さて、次はB子さんのお話です。 B子さん、再婚することに決めました。 お互いにバツイチで、子どももいますが、子どもたちは大学生となって家を出ているので、ふたりで生活を始めます。 B子さんは実はいろいろと考えました。 彼は転勤で県外に行ってしまい、結婚するのなら、B子さんが仕事を辞めていかねばならないからです。 B子さんは、仕事の都合で、すぐに退職できないのですが、結婚は決めたので、入籍だけ先に済ませました。 あと3ヵ月ほど、休日に行ったりきたりの結婚生活です。 どうして入籍だけ先にするのという友達からの問いかけにB子さんは答えました。 「リスク対策よ」 結婚のために、現在のアパートも解約し、仕事も辞めます。 結婚するつもりで仕事を辞めて、やっぱり結婚しないなどと言われたら、大変なことになるとB子さんは思いました。 すでに、50歳。今から暮らしていけるだけの収入を得られる仕事をみつけるのは大変です。子どもへの仕送りもあります。 生活がかかっているのだから、口約束だけの結婚は怖い、怖くて仕事も辞められないとB子さんは考えました。 だから、彼の気持ちを確認するためにも、先に入籍をしたのです。 今から結婚しないなどと言い出したら、これからの生活保障をしてもらおうと思っています。 そして、次はC子さん。 C子さんは、すでに結婚していますが、入籍はしていません。 また、入籍するつもりもありません。 仕事を持つC子さんはどうしても名前を変えることができません。 姓の変更による不利益が多すぎます。 入籍しなくても、何ら不便も感じません。遺族年金の対象にもなりますからね。 病気で死ぬかもしれないとなったときに、入籍しようと思います。そうすれば、相続にも問題ありません。 突然死んだときのために、お互いに、遺言状も書いています。 ………………………………………………………………………………………………………… 「長生きもリスク」と、私はいつもライフプランセミナーでお話しています。 長生きは喜ばしいことなのですが、同時にお金もそれなりに必要になってくるので、長生きに備えてお金を準備しておかねばなりません。 結婚も喜ばしいことなのですが、同時に、今までにないリスクを背負うことにもなります。 結婚もリスクとして考えておかねばならないと思います。 A子さんは一生懸命彼を信じていたのでしょうけれど、結婚に対して「リスク」を考えていませんでした。 B子さん、C子さん、違う行動をしているように思えますが、「結婚リスク対策」はしているのです。それがA子さんと違うところです。 ………………………………………………………………………………………………………… 発行人: すがのみわこ WEB: http://nenkin.c.ooco.jp/ メール: miwa-ss@nifty.com ………………………………………………………………………………………………………… ● このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。 ● なお、メールによる無料のFP相談は行っていません。 ● 感想やご意見は大歓迎ですが、年金相談以外の個別相談にはお答えできません。 ● 年金相談については、「女性のための年金相談室」の無料相談をご利用ください。 |